家の近くの神社の桜の老木が今まさに満開。
村のあっちこっちに咲く山桜やソメイヨシノの街路樹などに比べると、
少し遅れて、八重桜などと同じ足並で春に参加する。
今年は例年になく、東京で、勝沼周辺で、この村で、たくさんの桜を見た。
満開の時期がだいぶずれるので、いつもより長い間桜の花に囲まれて、
春を楽しんでいる気分でいる。
特に、この村の峡谷の斜面に点在する山桜はなんともいえず、心を和ませ、
春の暖かく開放的で優しくてのいんびりした空気感をこの谷間全体に振り撒いている。
ところどころ、濃い緑を見せている針葉樹の群生以外は、薄い茶色に覆われた
雑木の枯れ木の山の中に、初め、うす〜くもやったような桃色のかたまりが出現して、
それが見る間に真っ白い満開の桜となり、微妙に違う花の色を競い合って、
点在している。
それが終わると、やっと、雑木の新芽の黄緑が目立ち始め、山は沢山の種類の違った緑の競演の始まる第二の春へとつながっていく。
この時期になると、よく「花見はしましたか?」と聞かれ、
こんなに沢山の桜の花を見、味わい、楽しんでいるのに、
「いえ、まだです。」とか、「今年は、花見はできませんでした。」などと
答えている自分に気づき、いつからなのだろうか、花見の宴会と花見が一緒になってしまったのは、と考え込んでしまう私がいます。
ともあれ、春の山の、木の、変り行く景色は、よいものです。
元気にしてくれます。やる気をおこさせてくれます。
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