春から夏にかけて、毎日鳥の声を聴く。
夜明けの寝床で聞く数種類の鳥の声から始まって、
昼間も、ふっと我に返るといろんな鳥の声を聴く。
「あの鳴き声は、なんだろう」、
「そういえば、最近カッコーやフクロウの鳴き声を聴いていないな〜」
などと思いつつ、鳥の姿と鳴き声を一致させたくて、
パソコンで見る、聴く、野鳥の事典ソフトを買った。
事典で見ると、昔から万葉集で詠まれたり、美声ゆえに鳥かごで飼われたり、
その鳴き声で季節を告げたり、農作業にとって益鳥であったり、
またその逆で、田や畑の作物を荒らす害鳥であったり、と
ずいぶん人間の暮らしと密接に関わってきたものだと、
自分ながらに、こんなにもたくさんの鳥の名前を知っていたのだと、
勝手に感心したりと、なかなか面白いものです。
鳥もそうですが、暮らしの中で聴いた懐かしい、匂いたつような夏の音。
周囲の音をすべて消してしまうような大音響の蝉の声。
朝に夕暮れに鳴く、ちょっともの悲しいカナカナの響き、ひぐらしの音。
金魚売りの掛け声、カキ氷のガラガラ、ツリシノブの下で揺れる風鈴の音。
夏祭り、盆踊りの広場から風に乗って流れ聞こえる蓄音機の民謡、太鼓の音。
打ち上げ花火に子供達の歓声。
生活とともに響いていたたくさんの音。
これも生活が変わり、時代がノスタルジックな音を消していく。
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